名古屋商工会議所(愛知県)は〝新しい名古屋の和菓子土産〟として開発された8種類の和菓子を「なごや菓八菓(かやか)」と名付け、3月3日から31日まで、ジェイアール名古屋タカシマヤ地下1階食品売り場で販売した。これらは2020年夏から実施した「あたらしい名古屋の和菓子土産コンテスト」で入賞した8事業者の商品。江戸時代から和菓子づくりが盛んな〝菓子どころ〟名古屋の新たな観光資源とするべく育てていく。
同コンテストは、アフターコロナを見据え、国内外から名古屋を訪れるビジネス客などを対象とした食の土産品の開発を目的に開催。職人の手技が光る〝これまでにない商品〟を20年7月から8月にかけて募集し、12月に大手百貨店の和菓子バイヤーや和菓子文化・土産品に造詣の深い専門家らによる審査を行い応募18商品の中から8商品を選考した。その後、専門家らの助言により各店がパッケージやネーミングなどを改良、今年3月にお披露目に至った。
8商品は▽コメなどでつくる伝統菓子「おこし」を、木の実とキャラメルを組み合わせて表現した「木の実のおこし」▽しゃちほこのうろこをイメージした焼き菓子「名古屋金鯱」▽名古屋城のお堀に張る薄氷をイメージした「いちまいのみず」▽焦がししょうゆの風味が隠し味の「名古屋ひつまぶしあられ」▽らくがんにカカオを取り入れた「生落雁 加加阿 cacao」▽みりんで味に深みを出した焼き菓子「不老」▽くるみ餅に黒糖を加えた「なるみくるみ餅」▽名古屋名物の鬼まんじゅうとういろうを組み合わせた「鬼うゐろう」―。
ブランド名の「なごや菓八菓」は、『古事記』に記された菓子のルーツである不老不死の果実の物語に由来し、名古屋市の市章である「八」、末広がりを意味する「八」や、発音のかわいらしさなどから命名した。これらの商品は今後、同ブランドロゴを表示し、開発した各店舗で販売する予定。同所は引き続き販路拡大などを支援する。
商品の詳細は、https://wagashi.nagoya-cci.or.jp/を参照。
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