「弥彦(やひこ)むすめ」「初だるま」「おつな姫」「湯あがり娘」「一人娘」「いきなまる」「越後ハニー」「ゆうなよ」―全て新潟県産の食べ物の品種の名前です。何の品種だと皆さんは想像されますか?
これらは、新潟県民が愛してやまない食べ物「枝豆」の品種で、県内では約40種類が生産されているとのことです。新潟県は米や日本酒のイメージが強いかもしれませんが、「枝豆」も新潟が誇る、おいしい特産品の一つとなっています。
実は、新潟県は「枝豆」の作付面積ならびに消費量が全国1位と「枝豆王国」ですが、その一方で出荷額は第7位です。その理由は、地元では「枝豆」があまりにもおいしくて食べる量が多く、出荷するよりも、家族、親戚、知人の間でかなりの量を自家消費しているためではないかといわれています。
また「枝豆」は夏の食べ物であると一般的に思われていますが、新潟県内では5月中旬から、冒頭の品種「弥彦むすめ」に始まり、10月上旬の「ゆうなよ」、「肴豆(さかなまめ)」まで約5カ月もの長期間にわたって楽しむことができます。
新潟の「枝豆」の中でもイチオシが7月下旬から出荷が始まる「新潟茶豆(ちゃまめ)」です。豆の薄皮が薄茶色なことから「茶豆」と名付けられ、ゆでた時の独特の芳香とかむほどに広がる豊かなうまみが特徴です。糖分やうまみ成分アミノ酸の量がピークとなる八分実入りの時点で収穫するため、さやは薄く、見た目は小ぶりですが新潟を代表する「ブランド枝豆」です。新潟県民は「枝豆」をこよなく愛し、最盛期のお盆前後には、ザルに山盛りの「枝豆」が食卓に上るというのが家庭での定番となっています。
コロナ禍が落ち着きましたら是非、新潟にお越しいただき、飲食店で「枝豆」を注文してください。その際には「今日の枝豆は何ですか?」とツウのひと言を添えてみてください。
私が会長を務める株式会社福田組は、1902(明治35)年に新潟市で個人企業として創業し、来年には120周年を迎えますが、建築・道路・鉄道・エネルギー関連施設など、建設関連事業に取り組んできました。新潟県初といわれる道路舗装部門を発足させた後、同部門を分離独立させております。新潟を基盤として全国的に営業展開し、首都圏をはじめ、東北、名古屋、大阪、九州、北海道まで広げ、タイに現地法人を設立するなど、国際化にも踏み出しております。
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