鯖江商工会議所(福井県)は、起業や経営を具体的に体感することで地域を担う人材を育てることを目的に、中高生を対象にした『経営シミュレーションゲーム~ERPsimセッション』を10月23日に開催した。
同所では、2018年からキャリア教育支援事業に注力しており、今回は、商工会議所としては全国初となるSAPジャパンの協力を得て実施。参加者は、実際のERP(企業支援計画)システムを使用して、ミネラルウオーターを販売する仮想企業を管理し、競争の激しい市場での利益の大きさをチームに分かれて対決した。
ビジネスプロセスの知識やチームワーク、リーダーシップ、コミュニケーション、データ分析力など多様なスキルを学びながら、戦略によって変動する利益について現実の経営環境に近い形で体験。参加した中高生からは「コミュニケーションを取りながら実行することが必要」「経営をリアルに体験できて楽しかった」などの声が挙がった。
同所は、若者のチャレンジ精神や創造探究心などの起業マインドを醸成させるとともに、他者との協働、リーダーシップといった資質・能力育成の支援事業を展開していく。
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