85人が名所巡りや花見楽しむ
宮若商工会議所は3月31日、宮若市に滞在している外国人技能実習生に同市の魅力を知ってもらおうと、「宮若実感バスツアー」を初開催した。参加したのは市内の製造業など8企業で働く韓国、中国、ベトナム、インドネシア出身の20代から30代の若者85人。多くは普段職場近くのアパートと職場を往復するだけで行動範囲が狭い傾向にあるため、市内の観光名所を巡り、日本の四季や文化を紹介する機会を設けようと同所が企画した。
当日、一行は桜が見頃を迎えた千石峡や幕末に藩主をかくまうための館として築かれた「福岡藩犬鳴御(いぬなきご)別館」、雲海が見られるという清水寺(きよみずでら)などを訪れ、散策や記念撮影を楽しんだ。ツアー終了後は参加者全員に「体験終了証」を授与。参加者は「初めて来たところが多かった。宮若は良いところだと分かった」と笑顔を見せた。
同所は「外国人が地域に溶け込めるよう今後もこうしたイベントを続けたい。宮若の魅力を知って、SNS(会員制交流サイト)などで発信してくれれば」と情報の拡散も期待する。今後、外国人材の受け入れが加速することが予想される中、市の魅力をアピールし、雇用促進にもつなげたい考えだ。
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