栗崎鋳工所(くりさきちゅうこうじょ) (栃木県佐野市/佐野商工会議所)
今月は、佐野市の伝統工芸である天明鋳物(てんみょういもの)でつくられた、昔懐かしのベーゴマをご紹介します。
その起源は平安時代にまでさかのぼるという天明鋳物は、室町時代の茶の湯の流行に伴って全盛期を迎え、茶器や花瓶などさまざまなものがつくられていました。天明とは佐野市の古い地名で、特に茶の湯釜は全国の茶人に愛され、「西の芦屋に東の天明」と高い評判を得ていました。
歴史ある天明鋳物の技術を今に伝える栗崎鋳工所は、格式高い茶器や銅器をつくり続ける一方で、より身近な製品づくりにも取り組んでいます。ベーゴマもその一つで、鋳物らしい荒くごつごつした見た目の印象に反して、触れると独特の肌触りやぬくもりを手のひらで楽しむことができます。天明鋳物ならではの感性や情熱を、現代のライフスタイルに合う形で届けたいと、幅広い製品を提案しています。
お問い合わせ
栗崎鋳工所
TEL:0283-22-0952
HP:http://www.sctv.jp/~kurisaki-imono/
※月刊石垣2022年6月号に掲載された記事です。
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