政府の観光立国推進閣僚会議はこのほど、「インバウンドの本格的な回復に向けた政策パッケージ」を決定した。日本各地の魅力を全世界に発信する観光庁の「観光再始動事業」をはじめ、農水省や文化庁など関係省庁の施策も総動員して集中的な取り組みを実施。円安のメリットを生かし、目標である「インバウンド消費5兆円超」の速やかな達成を目指す。
政策パッケージでは、「特別な体験の提供」「大自然の魅力を活かした新たな体験の提供」「イベントをフックとした誘客の促進」「戦略的なプロモーション、CIQ(税関、出入国管理、検疫)などの受け入れ環境整備」の4分野に沿って、各省庁の施策を網羅的に紹介。「特別な体験の提供」では、国税庁の酒蔵ツーリズムや農水省の地域の食体験コンテンツの造成・磨き上げなどのユニークな取り組みをアピールしているほか、「大自然の魅力を活かした新たな体験の提供」では、環境省の国立公園満喫プロジェクトや農水省の農泊の推進など将来的にインバウンドの柱となりそうなポテンシャルの高い事業を紹介している。
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