PROFILE
全国各地で地域の未来のために励むYEG メンバーを紹介するコーナー。1月号は福山YEGの島田宗輔さん。駅前エリアの価値を高めるべく、大規模商業施設を活用したリノベーションを展開している。
―まずは経緯を教えてください。
福山市は商業機能の衰退によるスポンジ化という大きな課題を抱えています。その中で、市が進めるプロジェクトの一環として、公共大型複合施設の再生事業者の公募があり、当社が選定されました。
―取り組みについて聞かせてください。
商業ビルの1階をリノベーションしてつくった六つの街区からなる小さなまちに、未来につながる場となることを願い「iti(イチ)SETOUCHI」と名付けました。フード&マーケットのような消費する施設だけではなく、コワーキングスペースやレンタルオフィスにDIYスタジオ、半屋外の公園スペースなどを置きました。
―プロジェクト参画への動機は何ですか。
福山市を盛り上げていきたいという郷土愛ですね。「iti SETOUCHI」は多様な人たちが出会い、産業やアート、カルチャーなど、チャレンジする人を応援する場所としてより先進的な地域コミュニティの在り方を具現化したものであり、その先にはスマートシティ構想を見据えた発展型のプロジェクトです。ここでの交流が、若い世代に福山市の良さを再認識してもらうきっかけとなれば、地方都市共通の若い世代の流出という問題にも歯止めがかかるのではと期待しています。
―最後に今後の目標を。
9月にオープンしたばかりですので、まずはこのプロジェクトのコンセプトが社会的に受け入れられることが目標です。ビジネスも含め、生活のあらゆる面で多様性を感じさせる新しい福山市をデザインしていきたい。そんな熱い思いを仲間と共有し、地元の発展につながる事業に携わっていることを誇りに思っています。
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