2022年3月に131件認定された「100年フード」の中から、日本が誇る食文化を文化庁、有識者がリレー形式で紹介します。
今回は「100年フードサポーター企業・高校」を紹介します。沖縄県の100年フード「ラフテー」の認定団体である本部町観光協会は、地元の企業と連携し、明治生まれのマカトおばぁから受け継いだ味を再現した「100年フードのラフテー」を発売しました。同町の観光特産品として、町内の沖縄美ら海水族館をはじめホテルなどで販売中です。ふるさと納税返礼品としての活用も目指しています。
また、愛媛県の100年フード「津島の六宝」の認定団体である津島六宝保存協会は、地元の中学・高校で出張授業を実施するほか津島町商工会と「津島六宝祭り」を開催し、中学生も参加して祭りを盛り上げました。
昨年度スタートした100年フードの取り組みは、このように地元の企業や高校などを巻き込みながら、地域での広がりを見せています。
文化庁では、このような取り組みを広げるため、全国的な取り組み事例の共有や情報発信などの面でサポートしていきたいと考えています。
本年度も100年フードの追加募集を行い、多数の応募をいただきました。2月中には新たな100年フードを発表する予定です。皆さまの地域の食文化は選ばれているでしょうか? 楽しみにお待ちください。
100年フード
文化庁は、①地域の風土や歴史の中で創意工夫し地域に根差したストーリーを持つ②世代を超えて受け継がれてきた③地域の誇りとして100年を超えて継承することを宣言する団体が存在する、食文化を「100年フード」として認定しています。
100年フード公式ウェブサイト ▶ https://foodculture2021.go.jp/jirei/
最新号を紙面で読める!