生駒商工会議所(奈良県)が昨年度から実施している「チャレンジ商品事業」に参加する今年度の6事業所が決定し、9月から年末にかけて同所直営アンテナショップ「おちやせん」で販売している。
同事業は、生駒市在住者で創業予定か創業後5年以内の人たちがつくる商品を、テスト販売することで支援するというもの。販売期間中、おちやせんの販売手数料を生駒市が負担すること、また広報誌やホームページで告知をするなど多数のメリットがある。
今回応募のあった事業所は、マーケティング専門の帝塚山大学・菅万希子教授による事前講義を受講した後、個別に細やかなレクチャーを受けた。「何を目指しているのか」など詳細な聞き取りを基に、想定するビジョンから資金面まで総合的なアドバイスがあった。効果的な販売方法の提案もあり、それぞれの参加事業者からは、「事業展開の考え方を見直すヒントがあった。今後の参考にしたい」と発展的な声が聞かれた。
販売時期は2期に分かれ、9月から10月は、カフェスタのオリジナルコーヒー、睦のハーバリュウムや多肉植物、PEGUPIEによる犬の便利グッズを販売。11月から12月は抹茶菓子処ふうの焼き菓子や未来農業研究所の生鮮野菜、工房ひらたまの布小物などがお目見えする。
創業者自身の育成支援を担う同事業。机上の空論ではなく、個々に合わせた支援を今後も続けていくという。
最新号を紙面で読める!