大橋丹治(おおはしたんじ)(長野県飯田市/飯田商工会議所)
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今月は、祝儀・不祝儀の場面で思いを込めて飾られる伝統的な飾りひも、水引をご紹介します。
日本髪やまげを結う際に用いられる元結は、飯田の地場産業として知られ、水に強く丈夫で艶があると人気を博していました。時代と共に元結の需要が落ちる中、元結づくりの高い技術を持つ飯田の職人が新たに参入したのが、元結と同様に和紙を紙縒りとする水引の製造でした。
1868年に元結業で創業した大橋丹治は、大正期に水引の取り扱いを開始。ルーツは飛鳥時代にまでさかのぼるともいわれる水引の文化を未来に伝えていくために祝儀袋の装飾なども手掛ける一方、伝統にとらわれない繊細で幅広い色合いの水引も製造し、現代的で華やかなアクセサリーなどにも活用されています。
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