柏商工会議所(千葉県)は11月22日、柏市内の食材卸小売業者や農産物直売所などが食材を展示し、直接来場者にPRする食の商談会「第1回 Eat Meeting Kashiwa」を同所で開催した。このような商談会を同所が市内で開催するのは初めて。会場には、22社がブースを構え、近隣の飲食店や総菜店、食品加工業者など60店約80人が来場した。
柏市には個性的な飲食店が多数あり、また生産地が隣接していることから食材の販売チャネルも多い。そこで、飲食店などに多様な食材販売チャネルを紹介し、市内の食材流通の活性化と新たなビジネスマッチング創出を図ろうと今回の商談会を開催。同所は会員事業所をはじめ、広く市内の飲食店へ商談会を広報した。
当日は、鮮魚や野菜、ブランドポーク、地ビール、コメなどの食材・食品のほか、氷や食器、店舗用品もそろい、各ブースで熱心なやりとりが見られた。また、別室では「成功飲食店裏技セミナー」など40分間のミニセミナーも行われた。
来場者アンケートでは、「探していた食材に出会えた」「開業に必要なものを扱う取引先が見つかった」などの感想が寄せられ好評だ。出展者からも「大口受注につながりそうな商談ができた」「飲食店とつながる機会になった」との声が上がっているという。
同商談会では、当日成約が6件、成約の可能性のある商談は44件との結果となった。同所担当者は「メジャーな展示会に比べ、商談数に対する具体的な成果の割合は高いと感じた」と話す。周知方法や会場の設定など課題はあるが、次回の開催を望む声も多く、「改善しながらこの商談会を育てていきたい」と継続に意欲を見せた。
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