各地商工会議所を通じて集まった逸品を、週替わりで東京・秋葉原の食のテーマパーク「日本百貨店しょくひんかん」で販売する「地域うまいもんマルシェ」が好評開催中だ。店舗で販売された人気商品の「こだわり」に迫る。
北上商工会議所は、東北の代表的な郷土菓子「くるみゆべし」とえごま製品を紹介した。
ゆべし(柚餅子)とは、もとはユズを使った餅菓子のこと。西日本各地で見られる一方、東北や北関東ではくるみやゴマを使い、しょうゆで味付けをしたくるみの餅菓子のことを指し、くるみゆべしと呼んでいる。もちもちとした食感とくるみの香ばしさが特徴だ。
今回は、北上市内の菓子店、お菓子の菓だんが餅粉100%の「くるみゆべし」と、くるみゆべしにゴマを加えた「ゴマゆべし」を出品し、地元の味をアピールした。えごまを使った製品は、栽培から搾油まで一貫して行う市内のえごま生産・販売会社、アルバが出品。同社は、農薬・酸化防止剤などを使用せずに栽培したえごまを、岩手県内で昔から行われている圧搾法で搾油するためまろやかな風味が特徴だ。
今回は、そのえごま油とイタリア産のエクストラバージンオリーブオイルをブレンドした「えごま×オリーブ」と、えごま油とごま油をブレンドした「えごま×ごま油」をセットにした「めんこいセット」、および米油のマヨネーズにえごまの実と葉を加えた「えごま×米油のマヨネーズ」を販売した。えごまには、生活習慣病予防に効果があるというα―リノレン酸が豊富に含まれており、健康が気になる人にお薦めだ。北上の新名物として注目されている。