宇佐商工会議所(大分県)女性会はこのほど、郷土料理「宇佐奈良漬け」のレシピを紹介する冊子「宇佐の奈良漬はどこから来たのか?」を発行した。奈良漬けの歴史やウリの選び方のほか、「基本のレシピ」と甘さ控えめの「おとな味レシピ」を紹介。奈良漬けを使ったオリジナル料理も掲載している。
宇佐市は多くの酒蔵があり、古くから酒かすを利用した奈良漬けづくりが盛んだった。しかし、近年漬ける人が減少しており、市内飲食店からもごはんの添え物として良い漬物が手に入れづらくなっているという声が寄せられていた。
そのため、同女性会は2025年5月から奈良漬けを次世代に伝えるために活動を開始。これまで専門家によるセミナーや、実際にウリを漬ける作業を実施してきた。完成した奈良漬けは宇佐神宮ご鎮座1300年イベントで、350食を市民にふるまった。
配布後のアンケートでは、「シャキシャキしておいしい」「物語とともに商品化してほしい」といった声が寄せられた。今後、同冊子を活用し、会員が講師となって市民向けのワークショップを開催するなどさらに活動を進める予定だ。
同所女性会の久本秀子会長は「25年に宇佐神宮ご鎮座1300年を迎えた宇佐市は、奈良漬け発祥の地である奈良市と古くから交流があった。また、宇佐は米どころで良い酒かすが身近にあった」と宇佐の歴史について触れるとともに、「昔ながらの漬物が市場で手に入りづらくなっている昨今、女性会は宇佐奈良漬けで新たな事業創造の可能性を図り、郷土の食文化承継を行っていきたい」と今後の抱負を述べた。
