今年、岐阜県高山市は市制90周年を、そして、1946(昭和21)年11月8日に設立された高山商工会議所は、設立80周年を迎えます。
高山市は岐阜県の北部に位置し、面積2177・6km2。東京都全体にもほぼ匹敵し、全国の市区町村で最も面積が広い市です。東側には主要部分が中部山岳国立公園に指定されている飛騨山脈が連なり、西側には白山国立公園の両白山地がそびえています。この険しい山々に囲まれた高山盆地が中心市街地となっています。中心市街地は、豊臣秀吉の命を受けて飛騨を平定した金森長近公が整備した城下町が、江戸時代の幕府直轄の天領時代を経て古いまち並みとして残っています。
一方、金森長近が築いた高山城は、1692(元禄5)年に飛騨一国が幕府領となったことで加賀藩の預かりになり、その3年後には加賀藩により破却。当時、加賀藩は、城郭全体を絵図面に記録して持ち帰ったと言われ、市民有志の願う「高山城の復元」の貴重な資料となっています。
現在の高山市は、古いまち並み、春と秋の高山祭、豪華絢爛(けんらん)な祭屋台、質の高い食文化、飛騨山脈の山岳観光、豊富な温泉資源、おいしい飛騨牛、素朴な人柄、などがあふれ国内外の多くの人に訪れていただける場所となっています。
今年、高山市は、世界最大規模の宿泊予約サイト「ブッキング・ドットコム」が行う「トラベラーレビューアワーズ2026」において、「世界で最も居心地の良い都市10選」に選ばれました。3億7000万件を超える世界中の口コミを基に、世界各地で卓越したホスピタリティーを一貫して提供した都市として、日本で唯一、選定されました。
私は、飛騨で生まれ育ちましたが、地元の高校卒業後の約7年間を他の地域で過ごし、その後、現在の会社に入社した後の7年間もわが社の名古屋支店に配属となり名古屋市で家族ともども生活をしました。高山へ戻って腰を落ち着けたのは39歳の時でした。そうした外での生活を経験した上で高山を見ると、改めて「高山は良いまちだな」と感じます。交通が不便な山間のまちではありますが、そのような立地であるがため、独自の文化と伝統が保たれて今に至っています。
高山商工会議所としては、住む人・訪れる人にとって魅力ある場所と実感できるような取り組みを通して、地域の発展に貢献していけるような活動を続けたいと考えています。
