ものづくり、リアルに体感
駒ケ根(長野県)
駒ケ根商工会議所は7月31日、「夏休み!親子工場見学会」を開催。市内の小学4年生から6年生までの児童と保護者18組36人が参加した。
少子高齢化や人口減少という課題に向き合うため、地域の次世代育成を前提としたキャリア教育に積極的に取り組む同所が、試みの一つとして始めたイベント。駒ケ根市内の企業を訪問し、製造業への興味関心を深めてもらうことが目的だ。
業種や製造品、規模に偏りがないよう選定された6社を2コースに分かれて回った。Aコースは、レトルト食品製造のハチ食品、HDD用精密部品製造の日本発条、金属加工の塩澤製作所という3社。Bコースは、養命酒製造、オフィス家具製造のトヨセット、粉末治金製品のナパックの3社を訪問した。
児童たちからは「とても小さなものをつくっていてびっくりした」「見たことがないものがたくさんあった」「工場がきれい」と驚きの声が多数あがった。保護者からは「身近なものがどうやってつくられているのか、子どもと一緒に見られる貴重な体験だった」と好意的な感想が寄せられた。さらに、見学だけでなく組み立て体験なども行った。
「将来、就職先を検討する際に、〝地元にこういう企業があった〟と思い出していただき、地元企業への就職につながってほしい」と同所担当者。今後もさらに、地元企業への理解が深まる機会を増やしていきたいと意欲的だ。
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