世界レベルの製造現場
大竹(広島県)
大竹商工会議所は8月4日、創立70周年記念事業の一つとして、「はたらく現場見学会」を開催。定員を大幅に超える応募があり、市内の小学生35人、保護者32人の合計67人が参加した。
見学先は三菱ケミカル大竹事業所と日本製紙大竹工場の2カ所。2グループに分かれて、午前と午後にそれぞれを回った。三菱ケミカルでは炭素繊維の製造工程や身近にある浄水フィルターの実験を体験。日本製紙では段ボール原紙の製造工場内部を見学した。
「祖父や父の仕事場を子どもたちに見せることができて貴重な体験になりました」「普段は入れないところを見ることができて、広さに驚き、大きさに感動。世界と取引のある工場や会社が地元にあることを知り、誇りに思いました」など、家族が地元企業で働く参加者からは、より身近に感じられたという感想が寄せられた。
見学会はもちろんのこと、親子で夏休みの思い出づくりができるようにと工夫を凝らした。ランチタイムを楽しんでもらうために用意されたのが、郷土料理や地元食材をふんだんに使用した「大好き! おおたけ弁当」で、地産地消の促進をアピールした。
同所では、周年事業の一環として市内の新たな観光資源の発掘を目指して、11月にはライトアップされた工場夜景を眺めるナイトクルージングも開催予定だ。今回のような見学会と併せて、地域活性化のきっかけになることを期待している。
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