新たな食文化の普及目指す
八幡浜商工会議所や行政、関係団体などでつくる「八幡浜新食文化研究会」は2月8日から29日まで、スペイン料理のおつまみをアレンジした新たなご当地グルメ「八幡浜ピンチョス」を食べ歩くスタンプラリーと写真コンテストを開催した。八幡浜に新たな食文化を発信しようという取り組みで、同所の呼び掛けに賛同した市内の飲食店14店がオリジナルメニューを開発。初日は商店街で参加店4店が八幡浜ピンチョスを販売するキックオフイベント「八幡浜ピンチョス タベルンテヤ」を実施し、訪れた市民らにPRした。
八幡浜ピンチョスは、「一軒で満腹になるより、複数の店を回って少しずついろいろな料理を楽しめる方がお客にも店にもメリットがある」との発想から生まれた。愛媛県職員が発案し、同所や愛媛大学の学生らが普及に取り組む産学官連携事業となっている。「はしご」ができる少量フードであることを条件に、焼き肉店、すし店、バーなどの各店がそれぞれ個性的なメニューを開発。提供店を紹介する8日のイベントのパンフレットは、愛媛大学の学生も店舗取材に加わり聴き取りを行って制作した。
イベントでは早々に完売するなど大盛況。同所担当者は「八幡浜ピンチョスを広め、まちのにぎわい創出につなげたい。いずれまち全体をフードコートのようにすることを模索したい」と話している。
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