藤枝商工会議所(静岡県)は1月29日、災害時の情報伝達や会員支援のためのインフラ整備の一環として同所駐車場に設置した非常用ガス発電機「ガス電くん」の披露・試運転式を開催した。
「ガス電くん」は、LPガス(液化石油ガス)を燃料とする発電機。従来の電気回路とは別の専用回路を使用し、災害時や停電中でも明かりを灯すことができる。24時間稼働で3日間動くよう燃料を備えている。これにより災害時に不可欠な携帯電話の充電も可能だ。
同所では、2017年度から非常用発電機の導入を検討、一般財団法人エルピーガス振興センターの補助金を活用して、18年11月から「ガス電くん」の設置工事を開始、12月に設置を完了して今回のお披露目に至った。当日は、北村正平藤枝市長をはじめ関係者ら20人が出席。山田壽久会頭は「地域と力を合わせて災害対応に当たれるよう準備していく」とあいさつした。
同所は18年11月に、藤枝市と「災害時における一時避難・災害復旧活動への協力に関する協定」を締結。同所内に一時避難者約100人が1泊するために必要な食料や生活物資なども準備し、災害時に地域住民や会員企業の役に立つ商工会議所としての機能を備えた。
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