震災から4年目を迎えた被災地では復旧・復興が進展しつつあるものの、いまだ多くの課題も残されている。本格的な復興への道の途上にある被災地の現状と課題、そして、東北と仙台が目指す未来について、東北六県商工会議所連合会の鎌田宏会長に聞いた。
生活再建に向け前進
資材・人件費の高騰事業者の足かせに
──東北の被災地は震災から4年目を迎えました。復興に向かう現状をどのようにお考えですか。
震災直後約47万人だった避難者数は、ほぼ半数の約23万人まで減りました。内訳を見ますと、岩手、宮城、福島の3県で仮設住宅などに暮らす避難者は約18万人、3県の県外避難者数は5万4197人に上ります。そのうち福島県の方々が4万5934人と約85%を占めており、福島県からの人口流出が懸念されています。
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