雑穀の国内生産量日本一を誇る岩手県。寒さが厳しく、元々作物が育ちにくかったため、古くから雑穀の栽培が盛んだったという。とはいえ、現在は作付面積も少なくなり、市場にも出回りにくくなっている。
その貴重な地元産雑穀をふんだんに使用し、雑穀の風味や香ばしさ、歯応えを感じられるように加工したのが、今回、日本商工会議所会頭賞に輝いた社会福祉法人カナンの園
生活介護事業シャローム事業所の「みちのくいわての味せんべい雑穀ざんまい」。「地域特産の雑穀を100%使い、ヘルシーかつ素朴でありながら食べ応えのあるしっかりした菓子に仕上がっていて、手土産にふさわしい」などの点が評価された。
雑穀王国・岩手を代表する土産品をつくりたいとの思いから出来上がった同商品。そばの実、紫黒米(古代米)、エゴマ(黒じゅうね)、いなきび、たかきびといった5種類の雑穀が使われている。
岩手ゆかりの作家、宮澤賢治の雨ニモマケズ風ニモマケズの焼印が押されているのもポイントだ。パッケージには、岩手県のイメージキャラクター「わんこきょうだい」から雑穀がモチーフの「こくっち」を取り入れ、雑穀をアピールしている。
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