総務省はこのほど、2015年国勢調査(速報値)の結果、昨年10月1日現在の日本の総人口は1億2711万人となり、10年の前回調査より94万7000人(0.7%)減少したことを発表した。1920年の調査開始以来、人口減は初めて。東日本大震災の影響を受けた東北6県では5年前から約35万人の減少となった。
国勢調査は5年に1度行っているもので、11年の震災以降では初めての調査。男女別にみると、男性は6182万9000人、女性は6528万1000人となり、女性が345万2000人多い結果となった。
10~15年の人口増加率を都道府県別にみると、沖縄県が3.0%増と最も高く、東京都(2.7%増)、愛知県(1.0%増)、埼玉県、神奈川県(0.9%増)、福岡県(0.6%増)、滋賀県(0.2%増)、千葉県(0.1%増)の8都県で増加傾向を維持。大阪府など39道府県で人口が減り、このうち33道府県では減少幅が拡大した。
東日本大震災の影響が残る東北地方の人口は前回調査より約35万人減り、減少率は、秋田県が最も高く5.8%減。福島県(5.7%減)、青森県(4.7%減)、山形県(3.9%減)、岩手県(3.8%減)、宮城県(0.6%減)の順で高くなっている。
全国1719市町村の5年間の増減をみると、大都市圏を中心に303市町村(17・6%)で人口が増加。人口が減少した市町村は1416市町村で全体の8割を超えている。
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