会津喜多方商工会議所(福島県)などは5月28日、JRデスティネーションキャンペーン(DC)のアフター企画として、「喜多方酒蔵探訪のんびりウォーク」を開催した。今回で3回目となったイベントには、定員を大幅に上回る360人が参加。県外からや、特に20~30代の女性参加者も増え、宿泊を伴う人も100人を超える誘致効果の高いイベントに成長した。
当日は朝10時から、会津塗りのオリジナルお猪口を片手に12蔵元を1日かけて探訪。蔵元から日本酒に関する説明を聞いたり、自慢の地酒と仕込み水を試飲したりと、新緑の喜多方を散策しながらウォークラリーを楽しんだ。
また、市内のみそ・しょうゆ屋などに設置した「ちょっ蔵ポイント」では、特産品のアスパラガスを使った一品や、郷土料理の「こづゆ」などを無料で提供。ゴール地点でもしじみ汁を振る舞うなど、日本酒以外の喜多方の魅力もアピールした。さらに、蔵元でお酒を購入した人には、商品を駅まで届けるサービスも実施。手ぶらでイベントを楽しめる工夫も好評だった。
参加者からは、「会津喜多方といえば『ラーメン』のイメージがあり、今まではラーメンを食べたらほかのまちに移動していた。イベントに参加して、ほかにも多くの魅力があることを発見できた」などと、満足の声が聞かれた。
同所は、「ふくしまDCを盛り上げるために『酒蔵つぅりずむ』というプロジェクトを立ち上げ、3年間さまざまな日本酒イベントを実施してきた。『日本酒のまち』としてのPRがいい形で進んでいる。今年度でふくしまDCは終了するが、プロジェクトやイベントは継続していく予定で、今後もまちの活性化のために助力していきたい」と意気込みを見せた。
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