輪島商工会議所(石川県)と台湾・台北市にある経済団体「台北市国際工商経営研究社」(台北IMC)は6月28日、友好協定「台北IMC・輪島CCI 友好MOU」を締結した。同所が海外の団体と友好協定を結ぶのは初めてのことで、締結式が行われた輪島市内のホテルには、約100人の関係者が出席。今後、両市のさらなる経済発展を目指していく。
両団体が接点を持ったのは、平成27年8月。輪島市の魅力を伝えようと、同所が台湾の輸入業者などを同市に招待した際に、台北IMCも参加していた。これがきっかけとなり、同11月に実施された台湾IMCの全国大会に、同所の里谷光弘会頭が招待を受けた。その後も、同市議会の友好訪問団などが台北を訪れるなど、地域ぐるみで活発な交流が続き、今回の友好協定につながった。
覚書には、両団体の会員間の相互啓発や自己研さんを通し、資質の向上と企業の発展を図ることを明記。また、両団体の共存共栄や産業の振興、国際親善を目指すことが盛り込まれている。
里谷会頭は、「この縁を大事にして、一生付き合っていきたい」と話し、台北IMCの施英基社長は、「双方の経済発展ができるようにしていきたい」と意気込みを見せた。また、来賓として出席した輪島市の梶文秋市長は、「産業、国際親善の交流が高まることを願っている」と発言。市をあげて友好関係を強くしていくことを強調した。
さらに、締結式の前には、市内の7事業所が台北からの参加者に向けて展示販売会を実施。輪島塗や海産物、土産品などが並び、商談会の意味合いも込められた展示販売会は、大盛況となった。
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