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江連忠の「アプローチで差がつく」12 のポイント Lesson 4 飛距離のミスを減らす「3スイングシステム」

距離の打ち分けは、グリップのトップ位置を時計の短針の7時半、9時、10時半の3段階に分けて行う。

PW(ピッチングウェッジ)、AW(アプローチウェッジ)、SW(サンドウェッジ)などのウェッジ類はアプローチショットやバンカーショットで、多様な打ち分けが求められるクラブです。プロのゴルファーなら1ヤードから130ヤードくらいまで、アベレージプレーヤー(※)でも100ヤードぐらいまでのさまざまな状況をカバーしなければなりません。

ウェッジ類の特徴は、横のミスより縦のミスが出やすいことです。横のミスとはボールが左右に曲がることで、縦のミスとは飛距離にバラつきが出ることです。130ヤードくらいまでの距離を同じクラブで打ち分けるのですから、どうしても縦のミスが多くなります。逆にいえば、縦のミスを減らすことができるなら、よいウェッジプレーヤーに近付くということです。

この縦のミスを少なくするために、私が勧めるのは「3スイングシステム」です。それぞれのウェッジで、グリップのトップ位置が時計の短針の7時半、9時、10時半となる三つの振り幅でスイングすることです。3本のウェッジで三つの振り幅ですから、9種類の距離を打ち分けられます。

ボールポジションは常に同じ位置にし、同じリズム、同じヘッドスピードでスイングしましょう。同じようにスイングしても、ウェッジを持ち換えれば、距離、高さ、球筋は自然に変わるはずです。実戦では、風の強さやハザードの位置などを計算して、状況に応じたベストなウェッジを選択します。

プロゴルファーの場合は、SWを中心に練習しますが、さまざまなクラブでいろんな球筋を打つ練習をしてください。ウェッジの特徴を生かして思い通りに打ち分けられれば、ゴルフがグンと楽しくなるはずです。

※アベレージプレーヤー=一般的には100前後で回る技量の持ち主のこと

イラストレーション:アカハナドラゴン

江連 忠(えづれ・ただし) 昭和43年、東京都生まれ。ジュニア時代から活躍。高校卒業後、アメリカに留学し、ティーチングプロの第一人者であるジム・マクリーンに師事する。平成5年、プロテスト合格。自らが主宰する「江連忠ゴルフアカデミー」代表。日本におけるプロを教えるプロの第一人者で、これまで数多くのプロのコーチを歴任し、優勝に導いている。また、アマチュアの指導にも力を注いでいる

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