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江連忠の「アプローチで差がつく」12 のポイント Lesson 12 「どんと来い」バンカーショット③バンカーで目玉に なったときの脱出法

アゴが高い、ピンが近い、グリーンが速い、下っているなどの場合はフェースを開いて打つ

ただでさえバンカーショットを苦手にする人が多いのに、砂にボールが半分ほど沈んでいて、おまけに周囲の砂が盛り上がっていると、さらに厄介です。その状態を「目玉」といいます。最終回の今回は、この目玉からの脱出法を解説しましょう。

まず、ボールを脱出させるだけなら、フェースを被せて手首のコック(※1)を使い、ヘッドを鋭角に入れるというのがオーソドックスな方法です。バンカーショットでは、通常、フェースを開くのですが、目玉の場合は、ボールが沈んでいて、いつもよりヘッドを深く潜らせたいので、ヘッドを被せるとボールの下にまで届きやすいのです。後は、左足に体重をかけて、下半身と重心を安定させ、ボールの手前にヘッドを上からドンと打ち込めば、楽に脱出できるはずです。

ただし、アゴ(※2)が高いとき、ピンが近いとき、グリーンが速いときや下っていてボールを止めたいときには、やはりフェースを開かなくてはいけません。しかし、フェースを開くと砂に弾かれてヘッドがボールの下まで届かないことがあるので、注意が必要です。通常の目玉よりさらに鋭角的にボールの手前ギリギリの所を狙ってヘッドを入れていってください。

もう少し詳しく説明しましょう。フェースを開いたらオープンスタンスに左足体重で構えます。そして手首のコックを使って思い切って鋭角に上げ、ボールの手前の1点を狙っていきます。さらに、ここがポイントですが、ヘッドが砂に当たった瞬間にヘッドを引くのです。このようにインパクト直後にヘッドを引くと、ヘッドが走って目玉からでもボールがフワリと上がってくれます。この「引き打ち」はボールの向こう側に砂の壁がないような、クレーター状の目玉にも効果的です。

※1 バックスイングで手首を曲げること ※2 バンカーの縁のこと

☆1年間のご愛読、ありがとうございました。引き続き次号からは、仕上げとして「スコアが必ずアップする」レッスンを連載いたします。お楽しみに!

イラストレーション:アカハナドラゴン

江連 忠(えづれ・ただし) 昭和43年、東京都生まれ。ジュニア時代から活躍。高校卒業後、アメリカに留学し、ティーチングプロの第一人者であるジム・マクリーンに師事する。平成5年、プロテスト合格。自らが主宰する「江連忠ゴルフアカデミー」代表。日本におけるプロを教えるプロの第一人者で、これまで数多くのプロのコーチを歴任し、優勝に導いている。また、アマチュアの指導にも力を注いでいる

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