会津若松商工会議所(福島県)はこのほど、小冊子『残したい美しい会津弁 おあいなはんしょ』を刊行した。同冊子はA5版24ページで、会津の誇るべき「宝=遺産」をあらためて見直し、広く発信することを目的に、本年度から取り組んでいる「会津遺産事業」の第一弾として作製されたもの。
同冊子では、NHKの大河ドラマ「八重の桜」で会津弁指導を行った同市出身の河原田ヤスケさんをアドバイザーに迎え、同所女性会などの協力の下、約100語の会津方言を選定、収録。「京言葉」との比較なども織り交ぜ、実際にドラマで使用された例などと共に明解に掲載している。
発行部数は3000部。来年度に実施される「ふくしまデスティネーションキャンペーン」(DC)に備え、市内の観光関連業者や小売業者などに幅広く配布し、会津を代表する方言での「おもてなし」の一助としてもらう。
また、11月に同所で開催された農商工連携イベント「会議所ひろば」でも先着100人限定で一般にも配布されたが、短時間で配布が終了する人気ぶりを見せた。さらに全国各地からも入手したいとの問い合わせが入るなど、予想以上の注目度に同所もうれしい悲鳴を上げている。担当者は、「丁寧な接客や対応に加えることで、方言はいいアクセントとなる。本冊子を活用して印象に残るおもてなしをしてほしい」と話している。
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