現代に息づく職人技 「丸亀うちわ」

朱赤に丸金印のうちわ(左から2番目)は、今も金刀比羅宮参道の土産物屋で売られる丸亀うちわの代表格です 撮影:加藤正博

今月は、全国のうちわ生産量の約9割を占める、丸亀うちわをご紹介します。

寛永10(1633)年、強いマダケを使った男竹(おだけ)丸柄の渋うちわ(表面に柿渋を塗った丈夫なうちわ)に『金』の一文字を入れ、金刀比羅詣の土産として売り出したのが、丸亀うちわの始まりといわれています。その後、しなやかな女竹(めだけ)丸柄や、明治時代に入ると男竹平柄が生産の中心となり、日本各地に広まっていきました。土佐の紙、伊予の竹、阿波ののりといった具合に、良質の材料が近場で揃(そろ)ったことも、発展を大きく後押ししました。

香川県うちわ協同組合連合会は時代のニーズに応え、近年では安価なプラスチックタイプのうちわも生産。そのシェアを伸ばしてきました。一方で、伝統の技を継承し、品質やデザインを追求した付加価値の高い竹うちわの開発にも取り組んでいます。会長の山下清さんは、海外への販路開拓も視野に入れ、同時に竹うちわ職人の育成にも尽力しています。

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