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現代に息づく職人技 「江戸風鈴」

金魚、花火、切り子など、夏らしい絵柄をまとった風鈴の数々。音色を聞くだけで涼しげな気分にさせてくれます 撮影:加藤正博

今月は涼しげなガラス製の江戸風鈴をご紹介します。風鈴の由来は、寺院の四隅に掛けられていた金属製の魔よけ「風鐸(ふうたく)」。時代とともに宗教的な意味が薄れ、音色を楽しむものへと変わりました。

ガラスの風鈴が出回り始めたのは江戸時代後期で、明治に入ると安価に買えるようになり、金属のものに代わって主流となっていきます。 「江戸風鈴」の名付け親は篠原風鈴本舗の2代目・篠原儀治(よしはる)さん。江戸時代に始まるガラス風鈴づくりを今に伝える名匠です。儀治さんとその一門によってつくられた作品だけが、その名を冠することを許されています。

基本形「小丸(こまる)」をはじめ、すずらん型、ひょうたん型などさまざまな変わり型があり、色・柄も自由奔放。「様式にこだわらず、時代とともに変わっていくのも伝統」という儀治さんの考えが反映されています。もちろん、繊細な音色を楽しめるよう鳴り口をあえて粗く磨くなど、江戸風鈴の特色は大切に守られています。

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