尾道(広島県)、松江(島根県)、松山、今治商工会議所(愛媛県)の4商工会議所は4月22日、尾道商工会議所で合同会頭会議を初めて開催した。
同会議は、3月22日に広島と島根を結ぶ「中国横断自動車道・中国やまなみ街道」が全線開通したことを受け、広島と愛媛を結ぶ「瀬戸内しまなみ海道」の沿線地域も含めた広域連携を目的に実施されたもの。尾道の福井弘会頭、松江の古瀬誠会頭、松山の森田浩治会頭、今治の川上昭一会頭らが出席し、冒頭であいさつした福井会頭は、「瀬戸内を中心にした東西南北の交通体系がほぼ完成した。沿線地域は、地域内外はもちろん、国内外からの交流人口の一層の増加も見込まれ、経済波及効果も大いに期待される」と述べた。また、「地元地域が何もしないでは、期待ばかりで何も生まれない。これを機に地域創生に総力で取り組み、地域の特性を生かし、経済活性化に向けて、広域連携を図っていかなくてはならない」と強調。今回の会議では4所間の相互交流を図り、活性化へ向けて可能性を探ることで合意した。
中国やまなみ街道の全線開通により、尾道~松江間が一般道と比べて約80分短縮した。また、一部区間を除き無料で利用できるため、瀬戸内海を超えた広域交流の拡大の可能性や経済効果が注目されている。
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