会期延長し伝統文化PR
酒田商工会議所女性会は2月21日から、第11回・傘福展示「湊町酒田の傘福」を実施している。「傘福(かさふく)」とは、傘の先に赤い幕をめぐらし、細工物をつるす飾り。起源は江戸時代といわれ、女性たちが子孫繁栄や子どもの健やかな成長など切なる願いを込めて、神社や寺などに奉納していた。
同女性会では平成17年、設立25周年記念事業として、「傘福」の復活事業を開始。以来、毎年2月末~4月上旬に展示を行っている。今回は、5月19~21日に行われる地域随一の祭りでもある「酒田まつり」まで会期を延長。例年以上のにぎわいが予想される。 展示会場は、旧料亭で国の登録有形文化財となっている「山王くらぶ」。100畳を超える和室に大小約70基の傘福がずらりと並んでいる様子は圧巻で、リピーターも多い。一番大きいものは直径が2mにもおよび、999個の飾りがつるされている。
佐藤和子会長は、「酒田の伝統文化を、会員一丸となって見事に復活することができた。より多くの人の癒やしの場となれば」と話している。
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