竹田商工会議所青年部(大分県)は2日と4日、竹田市の郷土玩具で縁起物の「姫だるま」を各会員事業所に届ける、〝投げ込み〟と呼ばれる正月恒例の行事を実施。メンバー15人が141の事業所に約200体の姫だるまを配布し、商売繁盛を祈念した。
この事業は、竹田市に古くから伝わる行事を同YEGが昭和55年から引き継ぎ、毎年行っているもの。「初売りと御用始めの日に姫だるまを投げ込まれた家は福が舞い込む」とされているため、事前に申し込みのあった各事業所をメンバーが回り、手渡ししている。
訪問先でリクエストがあると、メンバーが「新春の祝いめでたき姫だるま、七転び八起き、家内安全、商売繁盛……イヨー、おめでとうございます!」と、昔ながらの口上と一本締めで盛り上げる。毎年投げ込みを依頼しているという事業所の代表は、「これをもらうと、新しい年の訪れを実感する」と顔をほころばせた。
同事業のプロジェクトリーダー・小澤洋志さんは、「年の始めに福を配る、ありがたいお役目。気持ちを引き締め、伝統を大切に引き継いでいきたい」と決意を語った。
問い合わせは、同所(☎0974・63・3161)まで。
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