日本商工会議所は3~5日、東京ビッグサイトで共同展示商談会「feel NIPPON 春 2016」を開催した。「東京インターナショナルギフトショー」などと同時開催だった会場には約20万人が来場。全国41商工会議所が販路拡大に向け、「食」「旅」「技」のオリジナル商品をPRした。 共同展示商談会は、日商が全国の商工会議所と連携して実施している「地域力活用新事業∞全国展開プロジェクト」(中小企業庁補助事業)によって開発された、地域独自の素材や伝統の技を生かしてつくり上げた商品の販路開拓・拡大を目的に開催。今年で10回目となる。多くのバイヤーがブースを訪れ、商談を行った。
富良野商工会議所(北海道)は、農薬不使用の地元野菜を使ったご当地ドレッシング「食べらサァ~るドレッシング」を紹介。「ゴマ」「和風しょうゆ」「フレンチオニオン」「シーザーサラダ風味」、バジル、ガーリック、タマネギに唐辛子を効かせた「うま玉ホット」の5種類の中からお気に入りの味が選べる新商品をバイヤーにアピールした。
川越商工会議所(埼玉県)は、幕末から明治にかけて普段使いの着物生地として広く愛された川越唐桟を使ったエプロンを作成。川越唐桟の特徴であるしま模様を生かしたデザインで、エプロンのパーツごとに色や柄を選べることができ、男女を問わず「粋」に使える逸品を来場者に売り込んだ。
八代商工会議所(熊本県)は、世界最大のかんきつ類としてギネスにも認定された特産品「晩白柚(ばんぺいゆ)」のペーストを開発。晩白柚の果実を丸ごと使用し、収穫シーズンに関係なく楽しめる商品が人気を呼んだ。爽やかな風味でヨーグルトやアイスにかけたり、カクテルにもぴったりだ。
日商では、引き続き、商談会のフォローアップとともに、実施プロジェクトへの専門家派遣など、各プロジェクトの本格化をサポートする。
スーパーマーケットトレードショーに出品
日本商工会議所は10~12日まで東京ビッグサイトで開催されている「第50回スーパーマーケットトレードショー」に、地域のグルメ商品を集めた共同ブース「ニッポンまるしぃ」を出展している。ブースには全国17商工会議所から「地域力活用新事業∞全国展開プロジェクト」で開発した地域オリジナルのグルメ商品29点を出品。ヒット商品化、販路開拓・拡大を目指す。
伊那商工会議所(長野県)は、上伊那農業高校と共同開発した自家製雑穀カレーを出品。低カロリーでアレルギーにも対応しており、体に優しいレトルトカレーとして注目を集めている。
今治商工会議所(愛媛県)は、特産の愛媛ミカンのおいしさを凝縮した果汁を風船の中に閉じ込めた「ふうせんみかんゼリー」を紹介。その味もさることながら、風船を割ると出てくるゼリーの見た目もかわいらしい一品だ。
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