日本商工会議所と全国観光土産品連盟は、1121点の土産品の中から優れた商品を「全国推奨観光土産品」として選定。特に優秀と認められ、大臣賞と日本商工会議所会頭賞に選ばれた商品を8回にわたり紹介する。
日本商工会議所会頭賞 花水幸 魚
富山県高岡市で昭和46(1971)年から、地場産業である銅や錫(スズ)を用いた工芸品を扱う「織田幸銅器」。仏具をはじめ、銅像や花器などさまざまな作品を手掛けている。地場産業とともに発展し、伝統的工芸品を扱うということは、「非常に難しい命題」と、代表取締役社長の織田幸市氏は語る。まちとともに歩む同社は、高岡市のシンボル「高岡大仏」もつくりあげた。
今回選出された「花水幸 魚」は、錫でできた小さな魚。錫は水に入れるだけで水が腐りにくくなる。特に切り花は、普通の水と比べて2・5倍もの期間長持ちするという。
審査員からは、「地場の産業(鋳造)の技術を生かしつつ、素材(錫)の科学特性を引用し応用させ、切り花などの水質保全に役立つ新たな商品を生み出している」との高評価を得た。生活を豊かにする品として喜ばれる土産品だ。
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