商店街の店の店主や店員が講師となって、その知識や経験を地域の消費者に向けて無料講座として披露する「得する街のゼミナール」、通称「まちゼミ」が全国へ急速に広がっている。岡崎まちゼミの会の代表であり、まちゼミの普及・育成に努める松井洋一郎さんによると、計画中も含めると現在その数は170を超えるという。
「顧客」「店」「地域」の〝三方よし〟を実現する活性化事業として愛知県岡崎市で誕生したのが平成15年1月。今や全国各地に根付いたまちゼミの現場を取材した。
小さなまちでも大きなまちでも
新潟県上越市吉川区は人口4300人あまり。全国の地方同様、ここでも人口減少と高齢化は激しく、昼間は近隣の大きなまちへ働きに出るため、まちなかを歩く人の姿はまばらだ。
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