会津若松商工会議所は2020年11月27日から、金曜日に会津若松市内の女性農業者(=農業女子)の生産物を販売する「農業女子の野菜直売会」を開始した。12月までは毎週、21年1月からは隔週で、3月まで実施する。会場は、19世紀後半から20世紀前半に栄えた会津若松の豪商の館「福西本店」の塩蔵を活用したコミュニティ拠点・カフェ「あいづ浪漫亭しおぐら」。初日は建物前のスペースにも新鮮な大根やキャベツ、ホウレンソウなどが並び、多くの人が訪れてにぎわった。
同事業は、農商工連携および次世代を担う農業者の育成・確保を目的に、17年から取り組む農業女子の支援事業の一環。農業女子の交流や活躍の場の創出を目指す団体「ふくしま農業女子ネットワーク」と連携し、これまでにも交流会の開催や、農業女子の活躍を紹介するガイドブックの発行などの支援を行っている。今回の野菜直売会は、農業女子と商工業者、地域住民の交流機会をつくるために実施したもので、生産物を飲食店に活用してもらおうとの狙いがある。
出品した農業女子の中には「BLOF(生態系調和型農業)理論」に基づく有機栽培を行うなどのこだわりを持つ人や、女性ならではのアイデアで農業活性化を図る人も多く、同所は「この機会に、農業女子のこだわりや、その生産物の魅力をぜひ知ってほしい」と力を入れる。直売会は毎回午前10時から。同ネットワークに加盟する農業女子が出品し、野菜がなくなり次第終了する。
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