Q 当社ではホームページを利用して内外の情報発信を行っていますが、コンテンツの更新やメンテナンス費用も負担になりつつあるため、ブログやSNSなどの情報発信方法を考えています。それらの情報発信のホームページとの違いは何か知りたいです。今の悩みを解消できるものなのでしょうか。
A ブログは、専用のソフトや専門のスキルを持つ人材を準備しなくても利用できるサービスです。あらかじめ用意されているテンプレートを活用すれば、情報発信にかかる負担も軽くできます。双方向のコミュニケーション、情報交換に適したSNSなどのツールと組み合わせればPR効果も高まります。ブログサービスを検討する際はテンプレートが充実しているか、自社に適した機能がそろっているかなどが選定のポイントです。
ブログの特徴
多くの企業が取り扱い商品やサービスをPRする手段として、何らかの形でホームページを運営しています。数多くのサイトから自社サイトを効率良く見つけてもらうためには、常に新鮮な情報をタイムリーに公開することが必要です。そのために、相当な労力と費用をかけている企業も少なくありません。
こうしたホームページの運用にかかる負担を減らす手段として、ブログが注目されています。企業から見たブログの特徴は次のような点にあります。
⑴ ブログにはテンプレートというホームページ作成に必要なデザインや機能が備わっていて、デザインや内容変更が簡単に行えます。新製品の紹介などホームページに反映する作業を業者に依頼すれば、やりとりだけで時間を要し費用もかかりますが、ブログは業者に頼らない分時間の短縮とコスト削減が可能です。
⑵ 数あるサイトの中から自社のホームページを訪問してもらうには、検索エンジンの検索結果の上位に自社のホームページが表示されるようにSEO対策を講じる必要があります。
この対策には専門家の力が必要ですが、ブログサービスはSEO対策も施されているので、上位に表示されやすくなっています。特別なことを行わなくても訪問者の目に留まるサイトをつくれるのです。
⑶ 情報発信を頻繁に行うことで、新鮮な情報をお客さまに届けやすくなります。サイトを訪問するお客さまも増え、新製品や新サービスへの問い合わせも増えてくるでしょう。今後の新規顧客獲得につながることが期待できます。
SNSとの使い分けを
ブログやホームページは、不特定多数の人に一方的に情報を発信するツールです。これに対してSNSは、相手と会話するようなコミュニケーションや情報交換ができるのが特徴です。SNSで投稿した情報は、時間の経過と共に流れていき、投稿した情報を検索エンジンで探し出すことはできませんが、一瞬で情報を拡散させる効果があります。
一方、ブログに投稿した記事はそのまま残り、削除しない限り消えません。つまり記事が蓄積され、検索エンジンで探し出すことができます。SNSで口コミ数を増やし、ブログへ誘導して商品の魅力を伝えてPRするというように、それぞれの強みを生かして使い分け、相乗効果を狙うことができます。
ブログの選び方
企業サイトとしてブログを利用する場合には、必要な機能が十分そろっているブログサービスを選ぶことが重要です。例えば、ビジネス展開の場面では、お客さまから「問い合わせ」や「資料請求」といった反応を得るための「フォーム機能」が欠かせません。もちろん、ビジネス用途に使えるデザインを用意していることも大切です。全体のデザインを「企業らしいデザイン」とすることで、信頼感もアップするはずです。ホームページからの移行を検討する場合は、既存のホームページで用意している機能や画面をブログでも用意できるか、簡単に置き換えられるかなどの点で比較検討することがポイントです。
(中小企業診断士・竹内 敏則)
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