伝統産業に先端技術を取り入れ新たな風を吹き込んだ京都織物
明治維新で首都の役割を東京に譲った京都は、織物産業の発展に力を入れ、技術者の招聘(しょうへい)・伝習生の派遣に取り組み、海外の最先端技術の獲得に努めました。栄一は、技術者や京都の政財界人から相談を受け、最新技術を生かした洋式織物会社の設立を手伝い、1887(明治20)年に京都織物が創立されると、相談役、取締役会長として同社を支えました。
第二次世界大戦後、業績不振のため会社は解散し、本館は京都大学東南アジア地域研究研究所の図書室棟となりました。京都市内で指折りの古いレンガ建造物は、今なお学び舎(や)として京都の活力を生み出しています。
観光担当者がすすめる!わがまちの「イチ押し」
京都商工会議所 河村 房江
京都・大津商工会議所が2018年に復活させた琵琶湖疏水(そすい)通船は、観光資源として再生されたことが評価され、その年の「全国商工会議所きらり輝き観光振興大賞」を受賞しました。大津・三井寺から京都・蹴上まで、船上から歴史散策を楽しめます。
渋沢栄一の生涯を描く 大河ドラマ「青天を衝け」(NHK)
最新号を紙面で読める!