湯沢商工会議所(秋田県)はこのほど、雪室を活用した商品開発に挑む事業者の団体「秋田・湯沢雪中貯蔵協会」や湯沢市ビジネス支援センター「ゆざわ-Biz」などと連携して、雪室見学を中心とした1泊2日のモニターツアーを実施した。ツアーは、アフターコロナのインバウンド需要を見据え、雪を地域資源として活用した体験型周遊観光の開発を目指す取り組み。観光庁の「地域の観光資源の磨き上げを通じた域内連携促進に向けた実証事業」に採択された。
ツアーには、県内に移住して1年以内の5人(日本人)が参加。キャンプ場の一角に貨物コンテナを雪で覆ってつくった雪室を見学し、貯蔵されている野菜や果物などの試食を行ったほか、雪中貯蔵の日本酒とフルーツでのカクテルづくり、雪を使ったアイスクリーム体験、スノートレッキングなども楽しんだ。雪室内部は気温0度、湿度90%に保たれるため長期保存ができ、野菜などの甘みが増すという。当初は台湾などからの旅行者に向けたプランとして企画したが、コロナ禍の影響で変更。今後は、さらに内容を検討しながら商品化を目指す。また、雪中貯蔵商品は、ネット販売を行う予定だ。
最新号を紙面で読める!