岐阜商工会議所、岐阜髙島屋、岐阜柳ケ瀬商店街振興組合連合会などで組織する実行委員会は8月18~21日、「岐阜の木」をテーマに木のおもしろさ、モノづくりの楽しさを体感して学べる木育イベント「Wood Go!!」を開催した。イベントでは、主に小・中学生を対象に「木育」に関わる多彩な体験型コンテンツを用意。県内外から中心市街地に来街する親子や家族を呼び込み、4日間で約2000人が来場した。
イベントは、同所や岐阜髙島屋などが2018年に締結した「地域活性化に関する包括連携協定」と「岐阜県ブランド戦略に関する協定」の事業の一環。住民サービスの向上や産品・工芸品などのブランド力向上を目的に、特産品の展示販売会の実施、県産品をふるさと納税の返礼品として提供するなど、さまざまな取り組みを行ってきた。
今回は、県土の約8割を占める森林を重要な資源として次世代に引き継いでいくため、林業、木材産業、木製品の加工・流通などを、イベントを通じて子どもたちが楽しみながら学べる機会を提供。初日に行ったオープニングセレモニーで同所の村瀬幸雄会頭は、「木に触れる機会が減少している中で、木を削ったり香りを楽しんだり、五感で木を感じてほしい」とあいさつした。期間中、岐阜髙島屋の10階催会場に、森に見立てた空間を創出。VRを使用して山の中で行う伐採体験、木の空間が体にもたらす影響を測定する木の研究所、木で皿や花をつくるワークショップや、柳ケ瀬商店街での自然発見ツアー、商店街にある木のパーツを集める木のオーナメントづくりなどを実施した。木の仕事体験を行った参加者には、職業体験の対価として、会場を出る際に商店街協力店舗で使える商品券と交換できる独自通貨「ウッズ」を配布。商店街のにぎわい創出、地域経済活性化にもつなげた。
商店街の協力店舗からは、「店を多くの人に知ってもらえてうれしい」「オーナメントのパーツを求めてそのまま買い物をしてくれた」などの声が寄せられた。
詳細は、https://woodgo.jp/を参照。
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