日本商工会議所はこのほど、2003年度に創設した「日商ビジネス英語検定」をリニューアルし、23年度から新たな形式・内容で施行することを発表した。ビジネス英語の現場ニーズの変化を踏まえ、リニューアル後は「即答力」を重視。新たにスピーキングとリスニングの問題を導入する。
英語のビジネスコミュニケーションにおいて「プレゼン資料は、何とかつくれるし、会議でもあらかじめ用意したメモを英語で読み上げることはできる。しかし、相手の話をその場で理解して即答することが難しい」「英語での日常会話や仕事でそれほど困ることはないが、相手との距離を縮めるスモールトークが苦手である」などの課題に対応。主に貿易書類や英文レターなどの定型に沿って「書く力」を重視してきた従来の「日商ビジネス英語検定」を大きく衣替えする。
また、受験者の英語力やその伸長度を把握しやすくするため、級別に合否を判定する方式から、得点でレベル判定をする方式に移行。加えて、自宅などのパソコンで受験できるIBT(Internet Based Testing)方式を、日商が主催する検定試験では初めて採用する。
リニューアル後の試験に関する情報は、商工会議所検定ホームページ内「日商ビジネス英語検定」のページで順次公開。また、新たな試験を体験できる機会として23年3月に「公開プレテスト」(無料)を実施する予定となっている。
今月、同プレテストの受験希望者の募集を開始。プレテスト実施後には、サンプル問題を公開する。
検定試験の主な対象は、英語によるビジネスコミュニケーションの基礎的な能力を身に付けたい学生から国際ビジネスの第一線で活躍する社会人まで広く活用してもらうことを想定。23年度の試験施行日は、23年10月15日と24年2月4日となっている。
2023年度からリニューアルする「日商ビジネス英語検定」の概要
■主 催 : 日本商工会議所・各地商工会議所
■試験方式 : インターネット経由で試験を行うIBT(Internet Based Testing)方式
※受験者が所有するパソコンやタブレットを使用した自宅などでの受験
■出題形式 : スピーキング、リスニング(択一式)、リーディング(択一式)
■出 題 数 : 60問
■試験時間 : 30分
■判定方法 : 得点でレベルを判定
■受 験 料 : 6,600円(税込み)
■試 験 日 : 2023年度の試験施行日は2023年10月15日(日)および2024年2月4日(日)
※各回の受験申込期間・申込方法、試験実施時刻などについては、追って公表する
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