経済産業省はこのほど、「デジタル時代の人材政策に関する検討会」での議論を踏まえ、「生成AI時代のDX推進に必要な人材・スキル(リテラシー・レベル)の考え方」として、現時点で取るべき対応・方針などを「アジャイル」に取りまとめ、公表した。
具体的には、「マインド・スタンス(変化をいとわず学び続ける)やデジタルリテラシー(倫理、知識の体系的理解など)」「言語を使って対話する以上は必要となる、指示(プロンプト)の習熟、言語化の能力、対話力(日本語力含む)」「経験を通じて培われる『問いを立てる力』『仮説を立てる力・検証する力』」の三つのカテゴリーに整理。経産省における政策対応については、情報処理推進機構(IPA)において、生成AIの登場や進化を踏まえた「デジタルスキル標準(DSS)」の改訂を実施することや、デジタルスキルを身に付けるための教育コンテンツのポータルサイト「マナビDX」における生成AIの利用方法を学べる講座の追加掲載などを盛り込んでいる。
中長期的な検討課題については、専門的なレベルでの人材育成やスキルへの影響の継続検討などを提示。DXを推進する五つの人材類型の役割や習得すべきスキルを定義した「DX推進スキル標準」や「情報処理技術者試験」の出題内容などの見直しも検討する。
詳細は、https://www.meti.go.jp/press/2023/08/20230807001/20230807001.htmlを参照。
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