健康管理アプリをご存じですか。体重、食事、歩数、血圧や血糖値など、自分の健康状態をスマートフォンなどで管理できるアプリが現在、多数出ています。始めるきっかけは人それぞれですが、コロナ禍のリモートワークなどで運動量が減って体重が増えたり、健康診断で血圧や血糖値の増悪を指摘されたりして、生活を改善しようと考えたときに導入する人が多いようです。
医師が必要に応じて使用を推奨することもあります。例えば、血圧が変動しやすい人に、どんなときに数値が上下するかを把握し、体重のコントロールで健康状態の改善ができると判断して指導する場合などです。健康管理アプリを使うと、どう変化しているか、自分の状態が数値で可視化されるので、モチベーションが上がって、改善につながりやすくなります。
健康管理アプリを選ぶ際には、自分に合っていて、扱いやすいことが第一です。アプリによって機能や管理できる項目はさまざまなので、有名なアプリだからとダウンロードしても、場合によっては合わないこともあります。体調管理したい項目があるか、記録が簡単か、さらに、無料か有料かをまずチェックするのが選ぶコツです。また、常にスマートフォンを身に着けている人はいいですが、そうでない場合は、小さくて軽い腕時計タイプがお薦めです。 使い始めたら、続けることが何より大切です。健康管理アプリ自体、続けやすく工夫されているようですが、それでも「三日坊主になる」という人は、家族や職場の人と一緒に行い、お互いに報告し合うのはいかがでしょうか。つまり「健康仲間」をつくるのです。
治療中の病気がある人は、受診時に医師や看護師、スポーツクラブに通っている人なら、インストラクターや指導者にアプリを見せて、思った結果が出ていないときは相談するのも良いでしょう。周りの人を巻き込むと「ここでやめてはいけない」という気持ちになり、続けやすくなります。 健康管理アプリをあまり難しく捉えず、まずは気軽に始めて、ゲームのように楽しみながら健康に役立ててみてはいかがでしょうか。
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