東京商工会議所は、7月3日の同所初代会頭・渋沢栄一を肖像とする新1万円札の発行を記念し、グッズ販売や東京タワーのライトアップ、ユニクロ TOKYOとのコラボレーションTシャツの発売、新札発行記念式典などさまざまな事業を実施。渋沢の功績と精神を積極的にPRしている。
同所は、渋沢の功績や精神の普及・啓発を目的に、渋沢栄一記念事業として2019年より活動を推進してきた。23年11月から「新札発行に向けたPR強化大作戦」と銘打ってさまざまなPR活動を展開。今年4月からは東商ビル1階で渋沢の絵馬かけ・巨大パネルとカウントダウンボード設置・新グッズ製作を行った。多くの志を叶えた渋沢にちなみ、絵馬を書く企画となっており、多くの来場者が夢や希望を絵馬に託した。
5月には渋沢の似顔絵デザインを用いたオリジナルLINEスタンプを販売した。表情豊かで親しみやすいイラストに日常の一言を加えた16種類がセットになっており、幅広い世代に渋沢を知ってもらおうと同所では初めて企画された。
6月19日からはタリーズコーヒー東京商工会議所ビル店とコラボし、渋沢の肖像がラテアートで描かれた「新1万円札発行記念 渋沢栄一ラテ」の販売を開始。また、新札発行当日の7月3日からはユニクロTOKYOとコラボし、オリジナルTシャツの販売を開始した。同所が提供する渋沢に関するデザイン素材をTシャツやトートバッグに自由にデザインできる「UTme!」のサービスを活用した。デザイン素材は渋沢のシルエットやオリジナルスタンプのイラスト、同所ロゴなど17種類。販売期間は1年間の予定で、ユニクロTOKYOとユニクロ銀座店で販売されている。ユニクロTOKYO店舗内では、同所に関するPR展示コーナーも設置した。
また、同日夜には東京タワーを渋沢ゆかりの藍色にライトアップ。渋沢の生家が「藍玉」を生産する農家であったことにちなみ、藍色を使用した。ライトアップ当日には東京タワー1階で渋沢関連のノベルティとリーフレットを配布した。ライトアップは21年から渋沢の命日である11月11日にも実施されている。
さらに、7月9日には新札発行記念式典を開催した。式典では、7月3日に日本銀行から寄贈された記番号「AA000002AA」(2番券)の新1万円札が披露され、同紙幣は氷見野良三副総裁から改めて同所小林健会頭に手渡された。寄贈された新1万円札は「東商渋沢ミュージアム」で一般公開されている。
7月25、26日には「渋沢ゆかりの地 地域特産物産展」を開催。物産展では渋沢ゆかりの地・団体である同所、北海道十勝清水町、水戸商工会議所(茨城県)、埼玉県深谷市、東京都北区、江東区、那覇商工会議所(沖縄県)の7団体が出展し、旬の農産物やスイーツなどの特産物や新札発行を記念したグッズ、商品を販売した。また、会場では渋沢と各地の関係性についてのポスター展も実施された。
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