米国式の酪農で創業
札幌市に隣接する江別市の牧場で、乳牛の育成や牛乳・乳製品を製造している町村農場は、大正6(1917)年に石狩町樽川で創業した。 「もともと福井県出身であった私の曽祖父・町村金弥が北海道に渡ってきたことがきっかけとなりました。明治初めに東京に奉公に出され、そこで勉強した後、札幌農学校に入学。卒業後は今の北海道庁の公務員として、官営農場の真駒 内牧牛場(まこまないぼくぎゅうじょう)に就職したと聞いています。このときに生まれたのが私の祖父で創業者となる敬貴です」と、町村農場社長の町村均さんは説明する。その敬貴さんが、ホルスタインを購入し、牧場を開いたのが同社の始まりだった。
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