地域をデザインし ワクワクするまちづくりを目指す
株式会社コマドデザイン 代表取締役 福井 千波(ふくい・ちなみ)
デザインはあくまで“手段”本当の目的は地域活性化
20年前、私は大阪から埼玉県川口市へ移り住みました。知人も縁もなく、「地下鉄で都内へ1本で出られる」という利便性だけの理由で移り住んだ見知らぬ川口市でしたが、今では人生をかけて関わり続けたいと思う大切なまちになっています。
子育てをする中で、子どもたちにとって川口が“地元”になっていく姿を見ながら、「このまちを子どもたちが誇りに思える場所にしたい」と強く感じるようになりました。そのために、自分に何ができるのかを考えたことが起業の原点です。
私は独身時代、大手印刷会社でデザイナーや企画制作ディレクターをしていました。その経験を生かし、川口で子育てをしながら、フリーランスのデザイナーとして活動を始めました。しかし仕事をするうちに、単にデザインを制作するだけではなく、地域そのものを元気にする「地域デザイン」に取り組むようになりました。
「子どもたちも参加できる、文化度の高いイベントがもっとあったらいいのに」「まちの掲示板にもっとデザイン性の高いポスターが貼ってあれば、若い人も興味を持つのに」……そんな思いから、地域デザインやイベントの企画運営に携わるようになりました。デザインはあくまで“手段”であり、本当の目的は地域活性化です。人と人、人と地域をつなぎ、地域に新しいワクワクを生み出すこと。そして、地域の問題をビジネスの力で解決する「ローカル・ゼブラ企業」を目指すこと。それがコマドデザインの目指す姿です。
女性起業家の支援も始める
弊社では2017年の創業当初から完全テレワークを導入し、子育てや介護をしながらでも働きやすい環境づくりを進めてきました。女性は子育てをしながら、PTAや町会の活動なども行い、地域との接点が多いからこそ、地域の課題にも気付きやすい存在です。一方、地域で活動する中で「挑戦したくても一歩を踏み出せない女性」が多いことも実感しました。そのような背景から、現在は川口市の女性創業支援事業も受託し、女性起業家の支援に力を入れています。自分の“好き”や“得意”を仕事にし、自立できる女性を増やしたい。そして「ローカル・ゼブラ企業」が増えることで、地域全体がより活性化していく未来を思い描いています。
女性1人の小さな活動でも、点が線となり、やがて面になれば、地域の大きな力になると信じています。これからもデザインとアイデアを通じて、人がつながり、地域に笑顔が広がる仕組みをつくり、子どもたちに「このまちで育って良かった」と思ってもらえる地域を、仲間たちと共に育んでいきたいと思っています。
最後に、私は川口商工会議所女性会の会長も務めています。同女性会は今年30周年を迎えます。これを機に「日本一元気な女性会」を目指し、3年任期の会長職を全力で全うしていきたいです。
会社データ
社名 : 株式会社コマドデザイン
所在地 : 埼玉県川口市栄町1-4-16コマームビル2階
創業 : 2017年
事業概要 : グラフィックデザイン・WEBデザイン・動画・イベント企画運営・女性起業支援
【川口商工会議所】
HPはこちら : https://www.komado-design.com/
※月刊石垣2026年7月号に掲載された記事です。
