小諸商工会議所(長野県)ものづくり委員会は、飲食業の会員事業者が利用できるキッチンカーを導入し、5月21日に小諸市相生坂公園でお披露目会を実施した。同事業は、飲食店の新たな業態への挑戦や、将来的には創業を目指す人に活用してもらうことを目的に、2020年1月から「移動式のチャレンジショップ」事業として計画していたものだ。
車両は中古車を改装したものを5年間のリース契約で用意。外観はシンプルなデザインで、車内には調理スペースが設けられ、流し台や冷蔵庫が設置されているほか、コンロなどを設置すればガス調理も可能だ。新型コロナウイルスの影響で出張販売を行う飲食店が増え、今後の需要増が見込まれる。
事業者への貸し出しは7月初旬から行う予定だ。また、同所は5月8日から小諸市相生坂公園でスタートした市内飲食店の出張販売「フードステージ」へもこのキッチンカーで出店し、ご当地グルメの「こもろん味噌焼きそば」を販売するという。同イベントは、コロナ禍の影響を受けた事業者の支援策として毎週水・金曜日に実施。出店者は月ごとに変わる。
同所は「キッチンカーはいろいろな場所へ出掛けて販売できるので、空き店舗などを使ったチャレンジショップとは一味違う試みができるのでは。ぜひ活用してほしい」と話している。
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