「万葉柚子」製品が集合
佐野商工会議所 栃木県
佐野商工会議所は、栃木県産のブランドユズ「万葉柚子」を使った製品を中心に出品した。寛永2(1625)年創業のみそ蔵が万葉柚子と米こうじからつくった和テイストの「万葉柚子・ゆず麹ジャム」、栃木県産小麦を使用したストレート麺に万葉柚子の果汁と果皮を加えた塩味スープを合わせた「万葉柚子・柚子ラーメン」、青唐辛子と万葉柚子、こうじをブレンドしてじっくり低温熟成させた「万葉柚子・ゆず胡椒」などが東京初進出で勢ぞろいした。
万葉柚子と認められるのは、樹齢年以上の古木から収穫されたものであることや、ユズ専門家による認定など一定の条件をクリアしたもの。同所や地元企業などが栃木県のあまり知られていない素材を発掘、活用して新たな商品づくりを行おうと、県内で多く生産されているユズに着目して万葉柚子協議会を立ち上げ、そこから誕生したブランドだ。同協議会では伝統技術や新しいアイデアを盛り込んだユズ商品の開発を進め、これまでに約20品が誕生した。この取り組みにより地域の活性化、国内・海外マーケットとの結び付きの強化を目指す。実際、昨年は「香港フード・エキスポ」にも出品。輸出も行っている。
「栃木のユズは皮が厚く香りが強いので加工品に向く。今後も商品数を増やし、国内外へ広めていきたい」と同所は話している。