マグロ加工品を前面に
尾鷲商工会議所 三重県
「魚のまち」として知られる尾鷲市。ここで水揚げされる代表的な魚は近海および遠洋のマグロだ。同市では昭和初期から1本の長い幹縄に釣針の付いた枝縄を多数ぶら下げて魚のかかるのを待つ「はえ縄漁」が盛んに行われてきた。近年、次世代の漁師育成や漁業のまち再興を目指した取り組みが行われ、最新鋭のマグロ漁船が建造されるなどで水揚げ量を増やしている。尾鷲商工会議所は、このマグロ加工品を中心に出品した。
平成24年に完成した近海マグロ漁船「良栄丸」が生のまま水揚げしたという新鮮なマグロの缶詰「良栄丸まぐろのアヒージョ」は、マグロをニンニクの効いたオイルでキノコと一緒に煮込んだもの。スパイシーな「ペッパーオイル煮」や「良栄丸まぐろ入り魚肉ソーセージ」などと共にブースに並んだ。
また、日本航空(JAL)国際線ファーストクラスのアラカルトメニューにも採用されたという「極上まぐろの角煮」は、最新鋭の冷凍装置を備えた遠洋マグロ漁船「第一長久丸」が、マイナス30℃のアルコールにマグロを入れて凍らせる「アルコールスラリー製法」により沖合で細胞を壊さずに冷凍した「もちもちマグロ」を使用した逸品だ。
同所は、これら尾鷲ならではの特徴ある産品を紹介し販路拡大へつなげたいとしている。
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