現代に息づく職人技 「石州瓦の器・箸置き」

器は直火にかけても割れず、食材を遠赤外線効果でふっくらと焼き上げることが可能です 撮影:加藤正博

今月は、島根県西部の石見地方で伝統的に生産されている石州瓦(せきしゅうがわら)を用いた皿と箸置きを紹介します。

石州瓦は約400年前に誕生し、島根県・浜田城の屋根を飾ったことで広く知られるようになったといわれています。過酷な環境によく耐え、とりわけ寒さに強いという特徴が評判を呼び、北海道や東北、北陸など積雪が多い地域で使用されてきました。

石州瓦は、石見地方の良質で耐火性の高い粘土を1200℃の高温で焼き上げてつくられます。釉薬(ゆうやく)には出雲地方で産出する来待(きまち)石を砕いたものを使用。この釉薬が高温で溶けて硬質な被膜を生成し、強度の高い瓦を生み出します。独特の赤褐色は来待石に含まれる鉄に由来しています。

亀谷窯業(かめだにようぎょう)では特に高温焼成にこだわり、1350℃の超高温で焼き締めることで他に類を見ない堅固な瓦を製造しています。近年、この技術を応用した食器やタイルなどの製品を展開し、石州瓦の良さを広めることに力を入れています。

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