鯨とともに生き育んだ文化と歴史
紀伊半島熊野灘沿岸では、鯨が陸のすぐそばを回遊しており、江戸時代から捕鯨が行われています。もともと日本では、陸に打ち上げられた鯨の体の全てをあますことなく利用していたことから、福神と捉えており、熊野灘における捕鯨も食文化のみならず祭りや伝統芸能などに深く浸透していきました。 熊野古道・高野坂には三つの鯨山見跡が残されています。岬の突端に置かれた鯨山見は、沖合を回遊する鯨をいち早く見つけ、漁船に伝える役割を担っていました。その他、毎年9月に行われる県無形民俗文化財「三輪崎の鯨踊」なども、当時の捕鯨文化を今に伝えています。
観光担当者がすすめる!わがまちの「イチ押し」
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高野坂の降り口からほど近い漁港にある「お食事処 益栄丸番屋」。地元で揚がる新鮮な魚介料理のお店で、鯨料理も楽しめます(仕入状況によるので要確認)。おかず盛りだくさんの「番屋定食」や「うに丼」など、季節の旬の丼がおすすめです!
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